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はてな広報ブログ

株式会社はてなの広報ブログです。ウェブサイト「はてな」の話題やイベント情報、サービス開発の裏話など多彩な情報をお伝えします。

はてながスマートフォン向けアプリ開発で目指すもの。開発リーダー、id:secondlifeが語るアプリ開発の"今"と"これから"

サービス 取り組み secondlife

昨年末の「はてなブックマーク for iPhone」リリースを皮切りに、「iPhoneアプリページ」や、Android端末向けアプリ「はてなフォトライフ for Android」 の公開など、iPhoneAndroid端末向けのサービス開発が進んでいるはてな。
世界的に盛り上がるiPhoneAndroid端末に対するはてなの取り組みについて、スマートフォン向けアプリ開発リーダーのid:secondlifeに聞きました。

iPhoneユーザーに最適なインターフェースと有益なコンテンツを提供したい

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iPhoneの特性に着眼して開発した「はてなブックマーク for iPhone

昨年12月に出した「はてなブックマーク for iPhone」は、増え続けるiPhoneユーザーに対して最適な Web インターフェースを提供したいと思い、開発しました。iPhoneの画面サイズで見たときに最も適した情報量に配慮すると共に、iPhoneならではの操作性を活かすよう工夫しています。
iPhoneでは携帯電話と違って開発にJavaScriptが使えるため、ブックマーク登録などの操作もメニューボタンからオーバーレイでページ移動してその場で行えるようなインターフェースが搭載できました。そのJavaScriptも、PC版と同じ実装では速度が遅くなるため、iPhone用に軽快に動作するようチューニングしています。こうしてiPhoneならではの使いやすさが味わえますので、はてなブックマークを愛用いただいているiPhoneユーザーの方にはぜひ使って頂いて、便利だなぁ、と感じてもらえたらと思います。

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選びやすいと好評の「iPhoneアプリページ」

1月に出した「iPhoneアプリページ」は、ネットで注目されたり話題になっているアプリを一覧で出すことで、他のアプリサイトとは別の切り口で有益なアプリ情報を提供できると思い、公開しました。
例えばApp Storeでは販売順や評価順からアプリをチェックできますが、閲覧しづらい点もあるようです。iPhoneアプリページは、はてなブックマークというフィルタを通して話題のアプリを「注目」「人気」順にそれぞれ一覧できる上、実際に使った人の感想をブログのエントリーからチェックしてクチコミ情報まで知る事ができます。おかげで、発表以後、多くの人に活用いただいているようです。

加速するAndroidアプリ開発。オープンソースがエンジニア心をくすぐる

外部開発者との連携にも期待

先日正式公開した「はてなフォトライフ for Android」ですが、リリースの翌日にはログイン管理も含めたAPIを公開し、早くも外部のAndroid開発者の方から「これは面白い」「何か作れそう」と反響をいただいています。
まだ日本国内ではAndroidユーザーが少ないのでiPhoneに比べれば利用者数は見込めないですが、現状ではそれも想定の範囲内です。Android端末はアプリ開発のしやすさや面白さの点から見て、これからどんどん伸びてくるだろうと思っています。例えば写真共有アプリひとつとっても、既に数多く出回っているiPhoneアプリに比べて、Android向けアプリはまだまだ満足いくものは少ないため、はてなフォトライフ for Androidをいちはやく出すことで、Android端末ユーザーにいちはやく使ってもらい、感想やフィードバックをもらえるのが嬉しいですね。

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Androidアプリ開発は面白い!

エンジニアとして、純粋にAndroidアプリ開発が面白い、というのもあります。Andoroidの場合は、さすが開発環境をGoogleが提供しているだけあって、ほぼ全てオープンソースで公開されています。そのため、使える技術もオープンソースの仕組みをうまく活かしてできるので、技術者としてもAndroidがどんどん進化しているのが目に見えて伝わってきて面白いです。
さらにiPhoneアプリだとシングルタスクで一個のアプリしか実行できませんが、Andoroidはマルチタスクで複数のアプリが使え、例えばカメラを撮りつつ裏側でフォトライフの自動アップロードを実行させるといった仕組みが提供できる強みがあります。前述のようにAPIを公開することでアプリ間の連携もやりやすく、柔軟に開発できるため、例えば写真アップロード機能ひとつとっても複数のアプリから選んでもらうなど、ユーザーに選択肢を与えることができます。こうした点もはてなのウェブアプリケーション開発ポリシーに通じていると思います。

スマートフォン向け開発とサービス提供、はてなの展望は?

id:cho45を中心にサービスをまたいで連携開発

昨年、はてなでもiPhoneAndroid向けアプリ開発に注力していこうということで、僕が開発リーダーを任され、実際の現場での開発をid:cho45がメインで担当し、本格的な開発をスタートさせました。
Androidアプリ開発用の情報ソースは徐々に整備され始めていますが、まだまだ現場は手探り状態です。とはいっても、やはりオープンソースなのでソースコードが公開されているためやりやすいです。Googleが公開している英語のドキュメントを読みつつ、「この仕組みはどうだろう」と思ったら公開されているソースコードから探してきて実装してみる、そんな繰り返しで開発を進めています。
自分とid:cho45は、基本ははてなブックマークチームですが、開発するアプリに応じて他サービスのチームと柔軟に連携しています。

技術の進化を追いながら魅力的なサービス開発を 〜id:secondlifeの紹介〜

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はてなブックマークのディレクターとスマートフォン向け開発リーダーを兼任

2006年1月にはてなに入社し、当初はサービスの基本的な裏側部分、アプリケーションをサーバー側にデプロイするためのツール開発や、Ruby on Railsを使って「はてなスクリーンショット」の開発などを手がけていました。
その後、JavaScriptやフラッシュのコンテンツも扱うようになり、2008年にはてなブックマークのメイン開発者となり2009年にはid:naoyaからブックマークのディレクターを引き継ぎ、同年末にスマートフォン向け開発リーダーに就任しました。

新しい技術を追いかけながら、サービスに活かす

プログラミングを始めてから常に新しい技術を追いかけ、それをサービス作りに活かしてきました。今後、飛躍していくであろうAndroidの開発技術をキャッチアップするのは非常に楽しいですね。
ただ、かつての自分に比べると、現在はむやみやたらに技術を追いかけているわけではありません。
例えば、以前は技術系の情報を集めたRSSを豆にチェックしていましたが、最近は「アプリケーションを作るために必要な技術は何か」という観点で、必要な情報を効率的に得る作業に徹しています。
手に入れる情報ばかりが増えて、自分の中の情報が飽和状態になっていた時期もありました。インプットだけでアウトプットが出ない、という状況だったり、逆にアウトプットばかりに力点を置いてインプットが足りない、という時もありました。そんな中、サービス開発を続けるなかで情報を得るコツが身についてきました。
Android向け開発でいえば、新しい技術はGoogleのオフィシャルブログを見ればほぼ十分です。それ以外はあまり追いかけていません。これまでの経験を活かして、効率良く技術情報を収集し、サービス作りに活かせるようになったように思います。

増えるスマートフォンユーザーに使いやすさを提供したい

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iPhoneAndroidにこだわらず、Windows Mobileをはじめ様々なプラットフォームを持つスマートフォンの共通のメリットは、外出先でもPCと同様にWebブラウジングができる点だと思います。はてなは、ブラウザで閲覧できるコンテンツが豊富にあります。それらをスマートフォン全般で快適に閲覧でき、有益な情報をキャッチしていただけるよう最適な環境を整備し、今後拡大していくであろうスマートフォンの使い手に対し提供していきたい、と思っています。
iPhoneアプリに関しては、例えばまだはてなブックマークiPhoneで使いこなしていない人や、既にある「はてなブックマーク for iPhone」にリーチできない人に対して、入手しやすいiPhoneアプリの形で提供するなど、はてなのサービスへの門戸を広げる形で提供していければ、と思っています。
Android向けアプリは、前述のように今後の可能性を見据えて積極的に開発、提供し、API公開もどんどん進めていく予定です。外部開発者との連携にも期待しています。