2011年3月16〜17日、京都・知恩院で「第10回ケータイ国際フォーラム」が開催されました。17日に行われたトップセッションII「ケータイと人の未来-総合ディスカッション-」に、はてな代表の近藤(id:jkondo/[twitter:@jkondo])が登壇しましたのでレポートいたします。
京都・知恩院にて開催!
10年目を迎え、今年で最後の開催となった「ケータイ国際フォーラム」は、有名寺社が集まる中心地、知恩院 和順会館(京都市東山区)にて開催されました。
直前に発生した東北地方太平洋沖地震を受け、開催について慎重な検討が行われましたが、レセプションなど一部の関係者限定の催しを除き予定通り開催されました。
「ケータイと人の未来」とは?〜夏野剛氏、高橋智隆氏とディスカッション
イベント全体でも最後のプログラムとなるトップセッションII「ケータイと人の未来-総合ディスカッション-」には、近藤の他に夏野剛氏([twitter:@tnatsu]/慶應義塾大学大学院政策メディア研究科特別招聘教授、株式会社ドワンゴ取締役)、高橋智隆氏([twitter:@robogarage]/ロボットクリエイター、(株)ロボ・ガレージ代表取締役社長)、またコーディネーターとして中村伊知哉氏([twitter:@ichiyanakamura]/慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科教授)が登壇。ソーシャルメディアやケータイ・スマートフォンによって、社会でのネットの影響力がますます増しているなかでの「ケータイと人の未来」について総合ディスカッションを行いました。
スマートフォン時代にはてなが目指すもの
近藤からは、はてなのサービスを紹介した後、ケータイ・スマートフォンの将来について以下のようにメッセージを伝えました。
「インターネットが登場した頃は、ウェブサービスは、PCを使えるリテラシーが高い人やビジネスマンが使うものだった。
やがて利用者の増加につれて、ケータイがインターネットへの入り口として使われるようになり、若年層や女性のユーザーが増えた。
これまではPCとケータイのネット利用者は住み分けされていたが、スマートフォン普及の流れは、この垣根を取り払う可能性がある。」
「10年後のことは誰もわからない。スマートフォンの普及は大きな変化だが、世界が勝負の場。
すごいチャンスだと思う。はてなとして積極的に関わっていろんな変化を起こしていきたい。
日本のネットはまだ普及段階。Facebookのアメリカでのネット人口普及率は60%と言われていて、日本は最大規模のSNSでも2000万人。人口の20%程度しか使われていない。
ネットを通じたコミュニケーションが、メールの便利さを超えていないだけ。サービスのユニークさで世界に勝負していきたい。」
1時間半のディスカッションには立ち見も発生し、盛況のなか終了しました。ご来場、またUSTREAMでご覧いただいた皆さま、ありがとうございました。
はてなサービスについて紹介する近藤
ブログブーム初期から運営している「はてなダイアリー」、国内最大規模のソーシャルブックマーク「はてなブックマーク」、小学6年生の1割が利用している「うごメモはてな」
(山田聖裕 id:kiyohero [twitter:@kiyohero] / 取材のお問い合わせは hatenapr@hatena.ne.jp まで)