はてなで営業を担当しているid:mitsukiです、こんにちは。2004年にはてなに入社しました。それ以前に代表のid:jkondoとは大学時代のサイクリング部の同期でした。
はてなは、その多くが無料で利用できるウェブサービスです。「利用者には嬉しいけど、どうやって稼いでるの?」という疑問をよくいただくので、「稼ぐ」役割である私からお答えします。
(注:マネタイズ・・・収益化。ウェブサイト運営者がそのウェブサイトを通して収入を得ることを指します)
重要な収入...はてなポイント!
そう、それは、ユーザーのみなさんに購入いただいている”はてなポイント”です。はてなは、人力検索はてなで質問やアンケートをするにはポイントが必要です。最近は、はてなブックマークプラスやはてなダイアリープラスなど、便利な機能に対応した応じた有料プランがどんどん拡張していっています。
はてなポイント
このような、はてなポイントの購入についてはサービス開発及びマーケティング担当が行っていて、私の所属する営業チームは担当していません。主に別の稼ぐ方法を追求しています。
それは「広告」です。
広告について
はてなというサイトは、PCだけで月間で1,000万人以上の方に訪れて貰っていて、日本でもTop30に入る規模(注:ネットレイティングス調べ)にまで成長しています。それだけの人が訪れる場であれば、そこで宣伝をしてみたいと考える広告主の方もおられます。
はてなダイアリーのトップページにも右サイドバーに画像バナーがありますね。
営業チームの担当は、どのような大きさの広告を、どの期間でどこに掲載するかを考えてメニューにします。それをカタログにして、広告主に提示します。広告主がそのメニューを利用したいと納得していただけると、契約を結んで、掲載することになります。実際には、広告主の1社1社と連絡をとりあうのは大変なので、代理で提案・販売をしていただく広告会社の方とお付き合いすることが多くなります。
閲覧者のためにも、広告主にとっても、良い広告を。
でもちょっと待って下さい。はてなにはそんなに広告バナーがあるでしょうか。はてなダイアリーは「広告が出ないブログ」と謳っており、ユーザーの皆さんのブログページには広告を出しません。(注:携帯電話向けサイトでは掲載しています)
実は、私たちは広告バナーを多く掲載しすぎないよう、掲載量を制限しています。ひとつのページに広告バナーがいくつもあったとしたら、全部見きれませんから印象に残りませんよね。印象に残らないと、広告があってもなくても同じであり、それは広告主にとっては残念なことになってしまいます。 掲載量を適正に制限することは、閲覧者のためだけでなく広告主のためにもなると私たちは考えています。
閲覧者のためにも、広告主にとっても良い効果を追求するために、はてなではページの内容とマッチした広告を掲載することを積極的に進めています。例えばはてなキーワードでは、大手ショッピングサイトであるamazon.co.jpの商品やYahoo!オークションなどの出品商品の画像を掲載しています。この画像をクリックすると各ショッピングサイトの商品詳細ページに飛ぶので、これも広告です。はてなは各ショッピングサイトに問い合わせて、できるだけ各ページにマッチした商品を選び、購入したくなるような情報を並べるよう工夫しています。商品がページ内容にマッチするほど、そのリンクはよくクリックされたり、商品が買われたりするので、非常に工夫のし甲斐があります。
以下はキーワード「ATOK」に掲載されている商品の画像です。ATOKソフトウェアそのものや、関連する商品が並んでいますね。
広告の掲載量を制限しているので、どのようなタイプの広告をどう掲載すると収益性が最も高くなるか、私たち営業チームはとても気を払い、工夫に工夫を重ねています。今後も引き続き、はてなというサービスを中長期的に提供し続け、ユーザーの皆さんに安心して使い続けて貰うために、会社がきちんと利益を出して成長し続けるよう、貢献していきたいと思います。
プロモーション企画広告について
なお、広告にはバナー広告だけでなく、プレゼントを用意した参加型キャンペーンや、対談などの記事広告もあります。先月は、はてなブックマークでコツコツ毎日ブックマークしていったユーザーの方に抽選でプレゼントをする「(田中貴金属工業様スポンサード)はてなでコツコツ夏祭り」、日本初のネット専業生命保険会社であるライフネット生命保険の名物社長、出口社長とはてなユーザーとの対談記事企画などがありました。
このような企画は、広告主や広告会社の方よりお問い合わせを受け、一緒に知恵を絞ってアイデアを出しています。最近は特に「はてなで何かプロモーションをすると良いことがありそうだ」と直感いただいた企業の担当の方にお問い合わせ頂くことが多くなっています。すぐに出向いてディスカッションに伺うと、「はてなにも営業スタッフはいるんですね!」と驚かれることもしばしば。実は私含め担当はよくお伺いしているので、是非お呼び立て下さい。京都にも、東京にもおります。(笑)
多くの広告主は、はてなに、ネットが好きでITリテラシーの高い方が集っていることを高く評価されています。そのような目の肥えた方たちに、広告主のサービスの良さや企業姿勢を理解して貰い、受け入れて貰うことは並大抵のことではありません。そこで、はてなでは、サービスディレクターがユーザーにとってつまらない・ためにならない広告企画だと判断すると、それは実施することはできないルールになっています。私自身、広告企画を担当するようになってだいぶ経ちますが、未だに企画を突っ返されることもあります。自分の未熟さを感じるとともに、サービスディレクターがユーザーの立場に立って考え続けていることを感じ、背筋が伸びる気分になります。ユーザーの皆さんに受け入れられる広告企画を作ってこそ、広告主のためになるという信念を持ち、世界におけるインターネット広告の最前線を作って行きたいと思います。
次はそのような広告営業担当の一日を紹介します。ご期待ください。
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コンテンツマーケティング支援・広告掲載について - 株式会社はてな
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(id:mitsuki 田中慎樹 / 広告問い合わせはhttp://hatenasales.g.hatena.ne.jp/ までどうぞ。)