はてなダイアリーでブログを書く歌人(詩人、小説家)の早坂類さん(id:hayasaka_rui)より、この秋出版された写真集「花泥棒―細江英公写真絵本」をお送りいただきました。
国内外で数々の賞を受けた世界的な写真家であり、清里フォトアートミュージアム館長、東京工芸大学名誉教授でもある細江英公さんが、故、鴨居羊子さん作成の人形を撮影。その写真に早坂類さんが詩を添えた異色の写真集です。
鴨居羊子さんといえば、新聞記者を経て下着デザイナーやエッセイストとして名を馳せた女性で、「わたしは驢馬に乗って下着をうりにゆきたい (ちくま文庫)」などの著作で今なおファンの多い方ですね。
鴨居さんが生み出したお人形はあまりに生々しく、官能的で、細江さんのファインダーを通して映し出された風景からは「生」と「性」の艶かしい空気が漂ってきます。
それぞれの写真に詩を添えた早坂さん。その短い言葉たちが写真の雰囲気を一層盛り上げて、もはや目に飛び込んでくるものは人形とその風景ではありません。
「鴨居さんのお人形はとても生々しく、わたしは言葉を探しながら精気を吸われたような気がします。
英公さんのあとがきに『お引き取りいただいた』という表現がありますが、ほんとうに早々に『お引き取りいただきたい』ような、そんな恐ろしいパワーのあるお人形でした」(早坂さんからのメッセージより)
ページの最後を眺め終えるまで、強烈な印象を受け続ける作品でした。
特に女性にお薦めしたい写真集です。
早坂さん、ご紹介ありがとうございました。
- 作者: 早坂類,鴨居羊子,細江英公
- 出版社/メーカー: 冬青社
- 発売日: 2009/11
- メディア: 大型本
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(近藤令子 id:reikon / 取材のお問い合わせは hatenapr@hatena.ne.jp まで)